ステンレスメンタル

疲れというのは、実際の身体の疲れも勿論だけど「負担感」によって倍増される気がする。
私がしなければ、という責任感とそれから生じる負担感。これが溜まってくると身体的には然程でなくてもストレスとなって精神を圧迫して、自律神経のバランスが崩れて結果体調を崩してしまう。

この負担感というのは簡単に解消できて、単純に人に手伝ってもらったり、責任の所在を分散したりと文字通り負担を数人と分け合うことで軽減できる。

私がいきなり社長になっていちばん辛かったことは、実はこの負担感。
休みがないというのも勿論辛いが、莫大な借金を背負い、スタッフの生活を保障し、サーキットでの事故に怯え、今まで学生で親に養ってもらっていた自分が一家の大黒柱になること。
これがいっぺんに降りかかってきたのが23歳の時で、今38歳なのでもう流石に慣れたものの、心の負担感はずっと無くならないまま過ごしている。
この仕事に就いて、いいこと、楽しかったこともたくさんあるから全てが嫌だったとかは全く思っていないし、目標もあるから楽しく仕事をしているけれど、時々このまま人生の全てをかけてここにいているべきなのかどうかわからなくなるほど疲れてしまうことがある。

ネガティブになるときは身体が疲れていたり、上に書いたような心の負担感が強くなったときだったり、単純にホルモンバランスのせいの場合もあるし、その都度こうなったらこう!というルーティーンをこなすようにしている。

■疲れたときのルーティーン
  1. 体調に合わせた入浴剤(身体の疲れには重炭酸、精神的な疲れにはネロリやローズ系など)。
  2. テアニンのサプリ。焦燥感やイライラを抑える。
  3. マッサージに行く。施術は絶対女性と決めています。
  4. 頭皮のマッサージ。寝不足だと頭皮が硬くなり表情が無くなるので。
  5. めちゃくちゃ美味しいものを食べる。(糖分は控える。端折るけど結果セロトニンが減るから)
  6. 早く寝る

これだけでもかなり楽になるし、比較的早く復活できる。気づけばもう今週末がレースだし、そのあと繁忙期であるゴールデンウィークが待っているから、今へとへとになっている場合ではないので頑張らなくては……。

私はメンタル弱めの割にストレス状態に陥ってからがめちゃくちゃ強いタイプなので、身体症状が出てからでないと疲れを認識できないのが問題だと思っている。黄信号の予感の時点で早めに上の手順をやれればいいんだけど。

身体症状は体のかゆみ、じんましん、むくみ、下痢など。酷くなってくると外の光が眩しく感じるようになり、眠りが浅くなってきて、本の文字が滑って読めなくなり、さらにらひどいと物忘れがひどくなってしまう。あと音に過敏になってきたり。

前に一番ひどかったときは若年性アルツハイマーになったかと思うくらい記憶がまずいことになって、(やった仕事を忘れる、約束をすっぽかす等)チェックサイトで簡単な計算や記憶のテストをしたら全然頭に入ってこなくて絶望したんだけど、結局二、三カ月で良くなっていった。
これあとで調べたら鬱の初期症状なんだとか……。

気をつけないと身体の疲れや負担感は最悪鬱病を引き起こすんだなと。

これがあってからかなり気をつけて自分を甘やかすようにしているので、皆さんもほどほどに適当に生きておくれ。結構大丈夫だから。




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